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2020年6月30日

英語を独学で話せるようになるにはシャドーイング一択です。

shadowing

こんにちは、筋肉めがねです。

英語を話せるようになりたい。
ネイティブのように流暢に話せるようになりたい。
でも、英会話スクールに行く時間もお金もない。どういう勉強が効率が良いの?
シャドーイングって面白そうだけど、どうやってやるの?

こういう悩みを解決できる記事を書きました。

なぜシャドーイングが英語を独学で話せるようになるために最適な学習方法なのか。

答えは以下の二つです。

  • リーディング、リスニング、スピーキングを同時に鍛える事ができるから。
  • 英語でのコミュニケーションの疑似体験ができるから。

後ほど、理由を詳しく書きます。

シャドーイングをする事で、自分の脳が英語脳になっていく過程を楽しめますので、ぜひトライしてみてください。

僕自身、海外での留学経験がないままドイツに移住しました。

それでも、ここ7年の間、ドイツで欧米人と対等に仕事を進める事ができているのは、シャドーイングにひたむきに取り組んできたおかげだと考えています。

英語学習でお悩みの方もそうでない方も、ぜひ、シャドーイングの良さを理解いただいて、実践していただければと思います。

シャドーイングとは

シャドーイングとは、「音声を聞きながら、可能な限り同じスピードで同じ内容を声に出す」トレーニングです。

英語の学習方法の1つとして注目されていますが、英語だけでなくあらゆる語学の習得に使えるトレーニングです。

耳から聞こえてくる音声を、影のように追いかけて発声していくので、シャドーイング(shadowing)と呼ばれています。

シャドーイングの実例

では、シャドーイングをイメージしやすいように、実際にシャドーイングがどういうものか実演してみますね。

僕がレオナルド・ディカプリオをシャドーイングした場合、こんな感じになりました。
映画「インセプション」のワンシーンです。

(注)再生ボタンを押すと音声が流れます。

Mr. LEONARDO DiCAPRIO (Actor): (As Cobb) Let me ask you a question.   
You never really remember the beginning of a dream, do you?  
You always wind up right in the middle of what's going on.

Ms. ELLEN PAGE (Actor): (As Ariadne) I guess, yeah.

Mr. DiCAPRIO: (As Cobb) So how did we end up here?

Ms. PAGE: (As Ariadne) Well, we just came from the...

Mr. DiCAPRIO: (As Cobb) Think about it, Ariadne.  
How did you get here? Where are you right now?

出所:NPR

シャドーイングがどういうものかイメージ掴めたでしょうか。

インセプション、難解な映画ですが、一見の価値はありますね。

なぜシャドーイングが英語の学習に効果的なのか

では、なぜシャドーイングが英語の学習に効果的なのか、解説していきますね。

リーディング、リスニング、スピーキングの3つを同時にできるトレーニング

シャドーイングをする時は、スクリプトを目で追いながら、耳から入ってくる音声に合わせて、声に出して英文を読んでいきます。
(スクリプトとは、音声の原稿ですね。)

つまり、リーディング、リスニング、スピーキングの3つを同時にできるトレーニングです。

英語の学習をする上で、4つ意識するポイントがありますね。

  • リーディング
  • リスニング
  • スピーキング
  • ライティング

これら4つのうち、3つのポイントを同時に鍛える事ができるトレーニングがシャドーイングです。

シャドーイングはコミュニケーションの疑似体験ができる

英語を話せるようになりたい、という事は、その先に誰かと英語で円滑にコミューケーションを取りたい、という思いがあるはずです。

スピーチ、プレゼンをする機会も想定されますが、英語は誰かとコミュケーションを取るツールですので、そこを意識しておくべきです。

そして円滑にコミュニケーションを取る、という疑似体験をできるのがシャドーイングなのです。

後ほど説明しますが、特に誰かのインタビューを教材として使うと、効果的に英語を使ってのコミュニケーションを学ぶ事ができます。

シャドーイングの実施手順

場所の確保

シャドーイングを行う際には、誰かと話すときと同じボリュームで声を出します。

シャドーイングは、英語でコミュケーションを取る時の疑似体験ですので、ぼそぼそと話すとトレーニングにはなりません。

誰かと会話をする時のボリュームで声を出せる場所を選んでくださいね。

教材の準備

僕が特にオススメするのは教材は、English Journalという雑誌です。

僕自身、学生時代にあらゆる教材を試してみましたが、一番効果のあった教材はEnglish Journalです。

理由は、著名人の生のインタビュー音声を使ってトレーニングできるからです。

English Journalは毎月発行されており、各号に著名な方のインタビューが1本から3本掲載されています。

そして、各インタビューの長さが3〜5分程度と、丁度シャドーイングで集中力を保てる長さなんですよね。

またシャドーイングは誰かとコミュニケーションを取る事の疑似体験です。

だからこそ、インタビューというのは、人が誰かと話をする時の話し方、言い回し、抑揚が学べるので、シャドーイングにとても適した教材なんですよね。

イヤホンの準備

必ずイヤホンをしてシャドーイングをします。

シャドーイングは、音声を聞きながら声に出して発声していきますが、イヤホンをしない場合、自分の声が邪魔になり音声が聞き取りづらくなります。

イヤホンをする事で、耳から入ってくる音声を頭に入れ、それを口から出す、というイメージでシャドーイングをしましょう。

シャドーイングのステップ

場所を確保し、教材の準備ができ、イヤホンの準備ができたら早速シャドーイングをはじめましょう。

先ずは音声を聞きながらスクリプトを追う

先ずは、音声を聞きながらスクリプトを追います。

内容を理解する前に、いきなり、シャドーイングしようとすると、音声のスピードについていけなくなります。

耳から入ってくる音声は教材の次のページに進んでいるのに、自分の声は前のページのスクリプトを読み上げている、という事になりがちです。

いきなりシャドーイングせずに、先ずは音声を聞いてスクリプトを追ってみましょう。

この段階で、内容を理解しようとしなくても大丈夫です。

スクリプトを読む

次は、音声を聞かずにスクリプトを読みます。

内容が理解できるまで、何度も読みます。わからない単語が出てきたら、必ず調べましょう。

ポイントはインタビュー現場の情景を思い浮かべながら、そこにどういう空気が流れているのか想像しながら読んでみる事です。

もう一度言いますが、理解できるまで読み込みましょう。

スクリプトを声に出して読む

続いて、内容が理解できたら、今度はスクリプトを声に出して読みます。

この段階でも音声は流さないでください。

声に出してスクリプトを読んでいくと、自分が発音できない単語や、声に出せてはいるけど内容が理解できない、という箇所がでてくると思います。

そういう箇所を1つ1つクリアにしていき、内容を理解しながら、声に出してスクリプトを読んでいきます。

もう一度音声を聞きながらスクリプトを追う

スクリプトの内容を理解できたら、もう一度音声を聞きながらスクリプトを読みます。

声は出さなくて良いですよ。

きちんと内容を理解できていれば、音声のスピードに合わせて、インタビューの空気感、インタビューで答えている側の心情がなんとなく掴めるはずです。

もしも、音声を聞きながら内容を理解できない場合は、ステップを2つ戻り、音声を聞かずにスクリプトを読み込みましょう。

シャドーイングしてみる

音声を聞きながらスクリプトを追い、内容ができたら、次は早速シャドーイングをしてみましょう。

シャドーイングする際のポイントを以下に列挙します。

  • 音声とほぼ同じタイミングで発声する。
  • 抑揚をまねる。
  • 話し手の感情を意識する。
  • 役になりきる。

先ほど、音声を聞きながらスクリプトを追っていくことはできたかと思います。

次は、音声を聞きながらスクリプトを声に出して読んでいきますが、音声とほぼほぼ同じタイミングで声に出すことを意識しましょう。

耳から入ってきた音をそのまま頭に入れ、それを口から出す、というイメージでシャドーイングをしましょう。

そして、話し手になりきって、抑揚を真似、感情を意識しながら役になりきりましょう。

1つのインタビューが3〜5分程度の長さだと思います。

この数分は脳をフル活用でき、とても集中すると思います。

同じスクリプトを最低3回はシャドーイングする

1度シャドーイングしてみたら、2, 3分休憩して、同じスクリプトでシャドーイングを繰り返します。

1度目と比較すると、2度目の方が明らかにシャドーイングが上手になっている、と実感できると思います。

最低3回は、同じスクリプトでシャドーイングを繰り返しましょう。

シャドーイングの練習には、一日のうち20分〜30分程度で十分です。

この間に、1つのスクリプトを3回シャドーイングする、という目標で実施していただければと思います。

毎日続けて2週間シャドーイングします

筋トレと違って、筋繊維を破壊する、という事はしませんし、筋繊維が回復する時間が必要だから休息が必要、という事もありません。

最低2週間は、必ず毎日30分の時間を取って、シャドーイングしてみてください。

同じスクリプトを2週間続けるのは流石に飽きるので、1つのスクリプトに2日、長くても3日費やし、次のスクリプトに移りましょう。

2週間で、5つぐらいのインタビューを網羅できそうですね。

以上がシャドーイングの実施手順です。

最低2週間は続けてください。

2週間経った頃には必ず効果があらわれます。

2週間で何が変わるのか

何よりも英語で会話をするときの抑揚の付け方と発音が抜群に上達します。

もちろん、話す事だけではなく、英語を聞く力も大いに向上します。

気に入った俳優、女優のインタビューであれば、スクリプトが無くても頭に入ってくるのではないでしょうか。

そしてもう一つ、2週間シャドーイングを続けると、自分が英語で会話をしている夢を見るようになります。

語学を習得する上で様々なフェーズがありますが、一つのターニングポイントは、その語学で会話をしている夢を見る時ですね。

2週間シャドーイングをしたぐらいで、英語で夢をみる事ができるようになるのか。

なります。

それぐらい、1日30分のインテンシブなシャドーイングを行う事は効果があります。

シャドーイングの演習

ここまで読んでいただいて、シャドーイングが優れている理由、実施手順、シャドーイングの効果をご理解いただけたと思います。

そこで、「習うより慣れろ」、という事で、実際にシャドーイングの演習をしてみましょう。

演習に使う教材は、English Journal 2020年6月号の映画「ジョーカー」に関する取材です。

以下のステップで進めてみましょう。

  • 先ずは音声を聞きながらスクリプトを追う
  • スクリプトを読む
  • スクリプトを声に出して読む
  • もう一度音声を聞きながらスクリプトを追う
  • シャドーイングしてみる

先ずは音声を聞きながらスクリプトを追ってみましょう。

(注)再生ボタンを押すと音声が流れます。


出所:English Journal

Interviewer: Todd Phillips has said that one of the attractions of 
the film was that there really were no rules or boundaries.
And so, I was wondering if you approached the character 
of the Joker with that same freedom.

Joaquin Phoenix: Yeah, again, I mean, I think what was so attractive 
about this character for me is he's so hard to define.
And you don't really want to define him. 
We would get close at times to...

続いて、音声は聞かずにスクリプトをもう一度読んでみます。

理解できるまで読んでみてくださいね。

ここで、日本語訳を以下に紹介します。

インタビュアー:この映画の魅力の1つは、ルールや境界線がない事だと、監督はおっしゃってましたが、
Jokerという役に入る時にも、同じように「縛られない」という事を意識しましたか?

Joaquin Phoenix: うーん、まあそうね、この役の魅力的なところは、
型にはめる事ができないという事だね。
そして、こちら側も、Jokerを型にはめようとはしたくならないんだよね。

次は、スクリプトを声に出して読んでみましょう。

Interviewerのthere were no rules or boundariesという言葉が大事で、no rules or boundariesという部分を強調すると自然な会話になりそうですね。

ここで、声に出して読みながらもインタビューにおける二人の空気感を想像してみてくださいね。

続いてもう一度音声を聞きながら、スクリプトを追っていきましょう。

(注)再生ボタンを押すと音声が流れます。


出所:English Journal

Interviewer: Todd Phillips has said that one of the attractions of 
the film was that there really were no rules or boundaries.
And so, I was wondering if you approached the character 
of the Joker with that same freedom.

Joaquin Phoenix: Yeah, again, I mean, I think what was so attractive 
about this character for me is he's so hard to define.
And you don't really want to define him. 
We would get close at times to...

1回目に聞いたときと比較すると、格段に内容を理解できるようになっていると思います。

最後にシャドーイングしていきます。

音声を聞きながら、スクリプトを追いながら、声に出してシャドーイングします。

(注)再生ボタンを押すと音声が流れます。

これでシャドーイングはばっちりですね。

まとめ

いかがでしたか。

英語を独学で話せるようになるにはシャドーイングが最適な学習方法である理由と、そしてシャドーイングの実施手順を解説してきました。

英語学習は何よりも楽しんで継続していければ良いですね。

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