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2020年9月14日

CFAレベル1 合格までに必要な準備(2016年版)

cfa

こんにちは、筋肉めがねです。

ドイツでの法定年金、リースター年金の費用対効果を検証していくうちに、CFA取得に対する意欲が再び湧き上がってきました。

そこで、2021年8月に、CFAレベル2を受験する事にしました。

レベル1に合格したのが2016年なので、4年のブランクを経て、先日レベル2の勉強を開始したところです。

さて、この記事ではレベル2の学習についてではなく、レベル1の学習について僕の体験を書いていこうと思います。

これからCFAレベル1合格を目指す、という方に向けて、2016年に僕が合格した際に、実際に行った準備の内容を全てシェアします。

今回の記事では、以下のような疑問点をクリアにしていきます。

どの教材を使えば良いのか。
いつから勉強を開始するのか。
学習時間はどれぐらい必要か。
どの単元をどの順番で勉強すれば良いのか。
教材を何周学習するべきか。
教材を一通り読み込んだ後に取り組むべき事は。
レベル1を受験する上でのtipsは。
試験当日に気をつけるべき事は。

使用する教材

フラッシュカードやMockup examなど、学習のフェーズによって使う教材は異なってくると思いますが、先ずは、どのテキストで勉強するかを決める事になると思います。

僕はSchweser noteを使いました。

理由は3つで、

  1. CFA受験のきっかけを作ってくれた友人がSchweser noteを使っていたから。
  2. CFA Society Mtgで出会った合格者達の7割がSchweser noteを使っていたから。
  3. CFA協会(CFAI)の公式テキストの半分の分量だから。

1と2については、個人的な理由です。知人・友人から「Schweserの良さ」を直接聞く事ができたので、他の教材に迷う事なくSchweserで学習をはじめました。

では、「Schweserの良さ」とは何でしょうか、というところですが、これが理由3つ目の「ボリュームが少ない」という事です。

テキストの分量がCFA協会の公式テキストより少なく(約半分の分量です)、それでいて合格するに十分な知識を得られる、という点です。

ちなみに、2016年6月受験に向けて使用していたSchweser noteは、友人から譲り受けた2015年の教材でした。

CFAIの公式ページでアカウントを作成すると、「CFA Program Registered Candidate Resources」というページにアクセスできるようになります。

このページには、CFA受験に必要な事が全て書かれておりますが、その中に、最新のCurriculumにおける、対前年の変化点(Level xx Curriculum Changes)が示されてます。

ですので、前年の教材しか手に入らない、という事であれば、こちらの情報を参考にしながら学習を進めると良いと思います。

また、例えば以下の動画でも、前年からの変化点が説明されています。

Level 1 changes for 2020 over 2019

以上の情報を参考にしながら、最新のテキストを購入するか、もしくは友人・知人から前年のテキストを安価で入手するか、予算と相談しながら、決めると良いでしょう。

ちなみに僕は、CFAIの公式テキストは一切使わずにレベル1に合格しました。

公式テキストを使う、使わないで賛否両論あるとは思いますが、判断する上で気をつけるべき点はEthicsだと思います。

Ethicsは、最終的に合否を分ける単元だと言われており、これについては公式テキストで勉強すべき、という意見も多々あります。

もちろん、公式テキストを読み込む事がベストだとは思いますが、僕は後に紹介するyoutube、そしてSchweser noteを勉強する事で、十分に準備ができました。

購入すべき電卓

CFAの学習を進める上で、教材と、そしてもう一つ準備すべきものが電卓です。

レベル1の半分以上の単元で使用しますので、教材と合わせて購入すると良いと思います。

CFAIで指定されている電卓は2つあります。

  • Texas Instruments BA II Plus
  • Hewlett Packard 12C

僕は、Texas Instrumentを購入しました。

ボタンが固く、しっかり押さないと打ち損じがある(ゼロが1つ少ない等)事を除くと、特に問題なく使えます。

勉強をはじめる時期

僕の場合は、2016年6月4日が試験日であったのに対して、勉強を開始したのは2015年の11月上旬でしたので、約7ヶ月前から勉強を開始した事になります。

勉強をはじめる時期は、CFAレベル1を受験すると決め、教材を手に入れた当日から始めると良いでしょう。

学習する時間

CFAIの公式サイトによると、各レベルに対して平均300時間の勉強時間が必要になると書かれていますが、この数値は概ね正しいと思います。

僕自身、7ヶ月間、約210日間、1日平均1.5時間の勉強時間でしたので、勉強に費やした時間は約300時間でした。

学習プラン

CFAレベル1に向けて勉強をすると覚悟を決め、申し込みを完了し、そして教材を決めたら、学習プランを練りましょう。

スケジュール

僕は2016年6月本番へ向けて、以下のスケジュールで学習を進めていきました。

  1. 2015年11月〜2016年3月末: Schweser Noteを1周読む。(Ethics以外)
  2. 4月:Qbank 1周目。(*1
  3. 5月1日〜13日:Qbank 2周目。(*1
  4. 5月14日:SchweserのLive mockup exam
  5. 5月15日〜20日:Derivatives, Alternative investmentをSchweser noteで改めて勉強し、Qbank、Schweser Live mockup examでそれらの問題を解く。
  6. 5月21日〜25日:Ethicsをyoutube(*2)、Schweser noteで勉強し、Qbank、Schweser Live mockup examでそれらの問題を解く。
  7. 5月26日〜29日:中休み(4日間)
  8. 5月30日〜6月1日:Schweser Live mockup exam全レビュー
  9. 6月2日、3日:CFAI official mockup exam(レビュー含む)
  10. 6月4日(試験当日)

*1 Qbank 1周目、2周目では、以下の3単元はスキップしてます。

  • Derivatives
  • Alternative investment
  • Ethics

*2 Ethicsの勉強をする上で、使用した動画は以下です。

CFA Level 1 Standard 1 (Professionalism) Video Lecture by Mr. Arif Irfanullah

ポイントを1つ1つ説明していきます。

Schweser noteで学習する単元の順番

僕は以下の順番でSchweser noteを1周しました。

  1. FRA
  2. Economics
  3. Quanta
  4. Corporate Finance
  5. Equity investment
  6. Fixed Income
  7. Portfolio Management
  8. Derivatives
  9. Alternative Investment
  10. Ethics

この順番で学習した理由が幾つかあります。

先ず、Ethicsを最後に勉強する理由ですが、理由は2つです。

  1. Ethicsは、テキストを読むより、問題を解く事で身に付く内容である事。
  2. 本試験の総合評価が合否のボーダーに近い場合、Ethicsの点数が良い受験生が合格する傾向にある事。それだけ大事な単元なので、試験前にきちんと頭に入れておく必要があるため。

僕は、以下の方法でEthicsの勉強を進めましたが、CFAIの公式テキストを用いて勉強する事を勧めている合格者が多いようです。

Ethicsの進め方。

  1. Mr. Arifの動画で、各Standard(7つ)の概要を把握する。
  2. Schweserのmaterialで、該当するStandardの箇所を読む。
  3. 次のビデオを見る。
  4. 7つのStandardを勉強したら、Schweserのmaterialの章末問題を解く。

続いて、Ethics以外の部分について、上から順番に説明していきます。

FRAを一番はじめに持ってきたのは、2016年当時の配点が一番高い単元であったこと(Exam weight: 20% as of 2016)、そして僕にFinance/AccountingのBackgroundがあったからなのですが、そうでなければ、Quantaを最初に学習する事も1つの手ですね。

Economicsは2番目に勉強しましたが、振り返ってみると2番目に勉強する必要はありませんでした。

経済学のBackgroundがあれば面白い内容ではありますが、そうでなければ取っつきにくいと感じる事もあります。

Exam weight (10% as of 2016)に比べて、Economicsの場合はReadingのVolumeが大きいため、おそらく一番しんどい単元です。

EconomicsはEthicsの前(最後から2番目)で良いかもしれません。

続いて、Quantaを学習した理由は、Quantaで学ぶ内容(例えば、Time value of money)が、Corporate Finance以降の他の単元の基礎になるからです。(Ethics以外)

人によっては、Quantaを一番最初に学習する人もいます。それぐらい、CFAレベル1におけるQuantaの内容は重要です。

後にも書きますが、Quantaを学習する際には、電卓が必要ですので、CFAIが指定している電卓を購入しておきましょう。

Corporate Financeについては、Quantaの知識を必要とする事、またFinance/Accountingのbackgroundが僕にはあった事から、Quantaの次に勉強しました。

Equity Investment, Fixed Income, Portfolio Managementの3つは、Quantaの知識を使い、計算内容も多い単元です。

また、これら3つの単元の中に、重複するコンセプトが説明された章が幾つかあるので、3つ続けて学習すると良いでしょう。

Derivatives, Alternative Investmentについては、それぞれExam weight(as of 2016)が5%, 4%、つまり、120問のうち、6問、5問と配点が少ないので、そこまで重要視する単元ではありません。

ですので、受験生によっては、Derivatives, Alternative Investmentをスキップする方もいるようです。

Qbankの使い方

Qbankとは、Schweserが提供しているオンラインの問題演習ツールです。

Schweser noteを1周したら、次はQbankに取り組みます。

僕は以下のような要領でQbankを使いました。

Qbank 1周目

  1. 1問ずつ解いていく。解く際には教材を見ずに解く。
  2. 1問解いた都度、回答を確認する。理解できなければSchweser noteで該当箇所を復習する。
  3. 完全に理解していない問題についてはフラグを立てる。
  4. それを100問続ける。
  5. そしてフラグを立てた全問題を最初から見直し。
  6. 見直しする際に、自分のノートに重要な箇所(公式、コンセプト)のみ書き留める。
  7. 各単元で1-6を実施する。

僕は、最初にSchweser noteを1周した時は、自分のノートを作っておりません。

学習しながら気になった事は、そのままSchweser noteに書き込んでいました。

自分のノートを作り始めたのは4月に入ってからで、Qbankに取り組んだ時です。

試験前日まで要点を記入し、A5ノートで合計136ページとなりました。

大きい文字で、スペースを空けて文字を書いているので、大した分量ではありませんが、自分のノートは、試験直前や試験当日のランチ時間に多いに役に立ちます。

ちなみに、Qbankを使っての演習のみで、CFAレベル1に合格した猛者もいます。

それぐらいQbankは有用な勉強のツールという事ですね。

続いてQbank2周目の要領です。

  1. 1問1問、解いていく。
  2. 1問ずつ回答を確認し、理解していない場合のみフラグを立てる。
  3. 都度Schweser noteで確認する、という事はしない。
  4. その要領で各単元100問解く。
  5. 100問解いた後、フラグを立てた問題のみSchweser noteを確認しながらレビューする。

先にも書きましたが、Qbank 1周目、2周目では、以下の3単元はスキップしてます。

  • Derivatives
  • Alternative investment
  • Ethics

Mockup examの有用性

Schweser live mockup

Qbankを2周した段階で、Schweser live mockup examを受けました。

結果は以下のとおりです。

午前の部 Schweser live mockup exam morning

午後の部 Schweser live mockup exam afternoon

結果を見てわかる通り、Qbankで演習していない単元がそのまま弱点として表れています。

  • Derivatives
  • Alternative investment
  • Ethics

逆に言うと、他の単元については、Qbankでの演習が多いに役に立っていた、という事ですね。

また、Qbankで演習した単元であっても、自分の弱点(Economicsなど)が浮き彫りになる良いMockup examでした。

僕は、Schweser live mockup examを受けた後、Qbankで手をつけなかった残りの3単元を以下の要領で勉強しました。

  1. 5月15日〜20日:Derivatives, Alternative investmentをSchweser noteで改めて勉強し、Qbank(100問)、Schweser Live mockup examでそれらの問題を解く。
  2. 5月21日〜25日:Ethicsをyoutube、Schweser noteで勉強し、Qbank(100問)、Schweser Live mockup examでそれらの問題を解く。

Ethicsの勉強で使用したyoutubeについては、先に書きました。

これで、全ての単元のQbankを各単元最低100問は解き、終えました。

そして、このタイミングで、僕は4日間、勉強の中休みを取っています。試験日前の1週間は有休を取る予定であったため、有休前に、集中して本業に取り組みました。

そして、中休みを挟んで、5月30日〜6月1日の3日間で、Schweser Live mockup examの全レビューを実施しました。

CFAI Official mockup exam

6月2日、3日は、試験の前々日、前日だったので、CFAI Official mockup examを受け、そしてレビューをしました。

CFAIが提供するMockup examは本番の試験よりも難しい、と言われているので、必ず受けるべきです。

結果は以下のとおりです。

午前の部
Ethics: 56%
Quanta: 79%
Economics: 67%
FRA: 42%
Corporate Finance: 50%
Equity Investment: 25%
Derivative: 67%
Fixed Income: 67%
Alternative Investment: 50%
Portfolio Management: 80%
Total: 68/120 = 57%

午後の部
Ethics: 56%
Quanta: 71%
Economics: 67%
FRA: 79%
Corporate Finance: 63%
Equity Investment: 92%
Derivative: 33%
Fixed Income: 58%
Alternative Investment: 100%
Portfolio Management: 60%
Total: 82/120 = 68%

午前/午後 Total: 150/240 = 62.5%

この時点でのトータルの結果は、62.5%でした。

70%が目標ラインと言われています。ですので、僕のようにボーダー付近の点数となりそうな方は、最後の時間でEthicsを再復習する、と良いと思います。

何故なら、先にも書きましたが、本試験の総合評価が合否のボーダーに近い場合、Ethicsの点数が良い受験生が合格する傾向にあるからです。

勉強する上でのtips

最後に、僕がCFAレベル1合格に向けて勉強していく中で、役に立ったtipsを紹介します。

Pomodoro technique

ご存知の方も多いとは思いますが、25分学習+5分休憩のセットを繰り返す方法です。

特に長時間勉強する日は、集中力を保つ上でとても効果的な方法です。

勉強中に音楽を聞くならコレ

勉強中に音楽を聞かれる方は、以下を試してみてはいかがでしょうか。

3 HOURS Relaxing Music with Water Sounds Meditation

Qbankを解く時に自分のノートを作る。

Schweser noteで学習する際にはノートを作ってませんが、Qbankでレビューする際に、気になるポイント・コンセプトをA5ノートに箇条書きでまとめました。

先にも書きましたが、自分のノートは、試験直前や試験当日のランチ時間に多いに役に立ちます。

役立つサイト

CFAレベル1の学習を進める上で、特に以下の2つのサイトは何度となく見る事になると思います。

Investpedia
Analyst forum

試験前のまとまった休み

僕は、試験日前の1週間は休暇を取り、試験準備に集中しました。

仕事に余裕のある方には、オススメです。

CFAI Mockup examを受ける時期

CFAIのMockup examはなるべく試験日当日に近い時期に受けましょう。

本番の問題を想定して作られているMockup examなので、多いに役立ちます。

諦めるならEconomics

誰もが時間に余裕を持って勉強を進められるわけではないと思います。

どうしても全ての単元を勉強する時間が確保できず、1つ諦めなければならない時は、Economicsが良いのではと思います。

Ethicsが合否を分ける

繰り返しになりますが、本試験の総合評価が合否のボーダーに近い場合、Ethicsの点数が良い受験生が合格する傾向にあります。

Mockup examの結果が70%に少し及ばないような場合には、Ethicsの内容をきちんと理解して本番に臨みましょう。

当日のシミュレーション

試験中

試験中に特に気をつけるべき事は以下の3点です。

  1. 電卓のボタンをしっかり押す。
  2. 問題文中に表記されている”most likely”, “least likely”をきちんと識別する。
  3. マークシートを全て埋める。

僕が使用したTexas Instruments BA II Plusは、ボタンが固い事で知られています。

試験中はしっかりとボタンを押して、入力できている事を確認しましょう。

また、Multiple choice questionであるCFAレベル1では、“Most likelyな回答はどれか。“、もしくは”Least likelyな回答はどれか。“という形で問われる事が多々あります。

ですので、“most”なのか、“least”なのか、きちんと把握しましょう。

そして、CFAレベル1はマークシート式の試験ですが、誤回答はカウントされません。つまり、正しくない答えを選んでも減点されない、という事です。

そのため、試験終了までには全ての問題に対してマークシートを埋めましょう。

ランチ

CFAレベル1の試験は午前と午後に分かれています。

テストセンターでランチが販売される事もありますが、お店の前には長蛇の列ができる事が予想されます。

必ずランチを持参し、さくっと食べ、残りの休憩時間をレビューに費やしましょう。

まとめ

いかがでしたか。

僕が2016年6月のCFAレベル1試験で合格するために、どういう準備をしてきたのか、全てシェアしました。

これからCFAレベル1合格を目指す、という方の一助になれれば幸いです。

最後に

CFA本「Direct path to the CFA Charter」の書評も書いておりますので、よろしければこちらもご覧ください。

【書評】「Direct path to the CFA Charter」

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