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2020年6月16日

【保存版】ドイツで転職を経験した僕が考える、ヨーロッパで就職できる英文レジュメの書き方(テンプレート付き)

resume

「ドイツで就職するために必要なプロセス」をnoteに書きました。
ドイツで就職するために必要なプロセス

こんにちは、筋肉めがねです。

日本での仕事にはだいぶ慣れた。次は海外、特にヨーロッパで英語を使える環境で仕事をしたい!
そのためには英文のレジュメを書く必要があるんだけども、どういう項目を書くべきか分からない。。。

こういう疑問にお答えできる記事を書きました。

この記事で紹介する「英文レジュメの書き方」を参考にして、レジュメを作成していただければ、海外で仕事をした経験がなくても、面接に招待される確率が格段にあがります。

なぜなら、実際に、僕がドイツ国内で転職活動をした際には、このレジュメの書き方を忠実に守る事で、1ヶ月半の転職活動中に28件の求人に応募し、そのうち5件、面接に招待いただいているからです。

ドイツでの転職活動を1ヶ月半で終えた僕が、ヨーロッパで通用する「英文レジュメの書き方」をこの記事に余す事なく纏めましたので、これからヨーロッパ、そしてドイツでの就職・転職に挑戦されるという方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

英文レジュメに載せる項目は(テンプレート付き)

先ずは、僕が実際に使った英文レジュメを、少し加工したテンプレートをシェアします。

my resume

上の画像のとおり、英文レジュメに載せる項目は以下です。

  • ヘッダー
  • Career Objective
  • Strengths
  • Employment History
  • Education
  • Languages

1つ1つ説明していきます。

英文レジュメのヘッダーに書くべきでない項目は

英文レジュメのヘッダーには、「性別」、「国籍」、「年齢」は書きません。

英文レジュメに顔写真は載せなくて良いのか

顔写真も必要ありません。

どうしてなのか。 その理由を、米国人で且つドイツで長く社会人向けに英語を教えている友人が教えてくれたので紹介します。

そもそも英文レジュメに写真を載せるべきではない。性別、国籍、年齢は尚更載せるべきでない。
なぜなら、採用する企業側にとって、それらの情報が、候補者を採用する際の判断材料になるべきではないからである。
そして、英文レジュメにそういう情報を載せる候補者を、企業はプロフェッショナルとは見なさない。

僕が日本で就職活動をした際には、当然のように履歴書に生年月日、性別を書き、そして顔写真を貼っておりました。そして、ドイツに来ても、就職活動をする際には、採用担当者に対して、僕という人間がどういう人間なのか、可能な限り多くの情報を与える事が親切であり、そして相手も望んでいる、と考えておりました。

しかし、ヨーロッパ、特にドイツではヘッダーには必要最低限の情報しか載せないので、注意が必要です。

英文レジュメのヘッダーには結局何を書くのか

では、ヘッダーに書くべき項目はというと、名前と住所、携帯番号、そしてEmailアドレスのみを記載します。

つまり、採用担当者が、候補者に連絡を取るために必要な情報と、そして面接等のアポイントメントを設定するために必要な住所のみ分かれば、それで十分です。

このように、ヨーロッパ、特にドイツでは、候補者の性別、国籍、年齢は採用する際の判断基準として考慮すべきでない、という考えが広く浸透しております。だからこそ、僕のような移民でも、ドイツの方達と同じような暮らしができるのでしょうね。

少しだけ脱線します。

公平性を尊重しているヨーロッパ、ドイツ社会ですが、昔からそうだったかと言うと、10年前は様相が違ったようです。

別の知人の話を紹介します。

彼は、ドイツではないEU圏内のある国で生まれ育ちました。そして、ドイツに来て就職活動をしました。ある企業に内定をもらい、働き始めてから2, 3週間すると州から一通の手紙がきたそうです。内容は、彼がその企業で働く事を州が許可する、という内容でした。

良く理解できなかったので人事に話を聞いてみたところ、どうやら、自国の人を雇わず他国からやってきた人を雇うには、企業が州に対して嘆願書のようなものを書き、許可を得る必要がある、という事だったのです。何故こういう事が起きたかというと、移民が多い国において、自国の人ではなくて他国から来た人が職にありつく、という状況に国民が不満を抱き、そして政府もその状況を良しとしない、という考え方があったそうです。

ここ10年でドイツも大きく変わり、より良い国になりました。

英文レジュメにはMotivationではなくObjectiveを書く

Career objectiveとMotivationは混同しがちですが、両者は少しだけニュアンスが違います。Career objectiveは、「私はこれこれこういう経験・知識のある人間で、こういうキャリアを築いていきたい」というものであり、Motivationは「何々がしたいから。そして何々を理念としている御社の何々というポジションであればそれが実現できると考えているから。」というものです。

決定的に何が違うかというと、Career objectiveには明確に「あなたの会社の〜というポジションで働きたい」という事は書かないが、Motivationにはそれを書く、という点です。

では、Motivationを英文レジュメに書いても問題ないのでは、という疑問が湧いてくると思いますが、MotivationはCover letterに書きます。だから英文レジュメに書くべきはCareer objectiveなんです。

Cover letterの書き方については別途記事を書く予定です。

英文レジュメに「弱み」「強み」って書くのか

「弱み」は書かなくて良いです。「強み」は書きましょう。

「弱み」というのは文章に書くと、とてもネガティブな印象を与えます。

「僕は人と話すことが苦手なんです。」
「僕はExcelはできるんですけど、PowerPointは苦手なんです。」
こういう人を採用したくはないですよね。

「強み」については、「業務遂行能力」、「知識」、「ソフトスキル」の3点を準備しておくと良いと思います。

  • 業務遂行能力
    例:僕は仕事が早いですよ。業務プロセスを更に効率良いものにする能力があります。
  • 知識
    例:僕にはこれこれこういう知識があります。
  • ソフトスキル
    例:他の方と強調して仕事を進める事ができます。

そして、応募するポジションによって3つの文章を記載する順番を入れ替えたり(例えば募集するポジションに必要とされる強みを一番上に書いたり)、3つのうちの1つを記載しなかったり、2つを組み合わせて1つの文章にしたり、という措置をとりましょう。

英文レジュメの職歴(Employment History)はどう書くのか

職歴は新しい順に上から記載します。現在仕事をしているのであれば、その職の事を一番上に書き、新卒で就職した会社については、一番下に書く、という具合です。

各仕事について書く内容は、以下の通りです。

  • 従事した期間
  • 会社名
  • ポジション名
  • 部署名
  • 成し遂げた事、提供した価値
  • その他(賞など)

会社の全従業員数など、Wikipediaに載っているような情報は英文レジュメに書く必要はありません。あなたがその会社にどういう風に関わり貢献したか、を示す書類ですので、そこにフォーカスして職歴を書いていきます。

各仕事について、成し遂げたこと、会社・チームにどのように貢献したのか、どういう価値を提供したのか、複数列挙します。その際に、以下の2つを意識して書きましょう。

  • 数字を書く。
  • 「強み」の具体例を書く。

先ずは、必ず数字を盛り込む事を意識して書きます。人数、ビジネスの規模、工数など、採用担当者にとって数値のある事例と無い事例とでは、理解度が全く異なります。

採用担当者は、数字を知る事によって、その数字を、会社(応募先の会社)での具体的な事例や、もしくは会社内の誰かと結びつけ、比較対象とする事によって、候補者の実体を把握しようとします。採用担当者に自分の事をより詳細に理解してもらうためにも、数字を提供しましょう。

そしてもう一つ。先に書いた自分の「強み」に繋がる具体例を、成し遂げた事として書きます。こうする事で、この候補者の「強み」はこういう事なんだ、そしてその「強み」を活かして、この会社でこういう貢献をしてきたんだな、という1つのストーリーが、採用担当者の頭の中でできあがります。

英文レジュメに「賞」は書く

会社で何かしらの「賞」をもらった経験があるのならば、必ず書きましょう。面接時に、面接担当の方が質問しやすい項目を、英文レジュメ上に準備してあげる事はとても大事な事です。

面接では、「どうしてこの賞をもらったの?」と必ず聞かれますので、それに対する回答を準備しておけばバッチリです。「賞」を書く事で、面接時に聞かれる質問のうち、1つはこちらで準備したようなものですね。

英文レジュメの学歴(Education)はどう書くのか

学歴は、最終学歴のみで結構です。

必要な項目は、以下です。

  • 期間
  • 学位(GPAの情報も)
  • 専攻
  • 大学名
  • その他(資格など)

GPAについては、大学が発行する証明書に記載されている事もありますが、もしも「優、良、可」や、「A、B、C」というランクで成績がつけられているのであれば、以下の要領でGPAを計算しましょう。

先ずは大学から発行されている証明書に記載されている成績を、Gradeポイントに換算します。

優、良、可の場合A、B、Cの場合Grade
A4.0
B3.0
C2.0
不可--

そして、それぞれの科目の単位数に応じてGradeを掛け合わせ、各々の合計を算出します。

a. 優(もしくはA)の科目の単位数 x 4.0
b. 良(もしくはB)の科目の単位数 x 3.0
c. 可(もしくはC)の科目の単位数 x 2.0

一旦、a+b+cをXとします。

そして、このXを、全ての単位数の合計(優の科目の単位数、良の科目の単位数、可の科目の単位数、不可の科目の単位数)で割った数値がGPAとなります。

ちなみに、GPAとはGrade Point Averageの略です。

英文レジュメに資格は書くのか

仕事に関係する資格を取っていれば、必ず書きましょう。

英文レジュメに言語スキル(Languages)は書くべきか

言語スキルは、レベルも合わせて必ず書きましょう。

性別、国籍、年齢は、ヘッダーに書くべきではありませんが、実際には、英文レジュメ上の言語スキルを見るとほぼほぼ候補者の国籍が分かります。

難しいところではありますが、例えば僕の場合は、「僕は日本人ですよ。」という情報は特に与える必要はありませんが、「僕は日本語を流暢に話せますよ。」という「強み」はアピールすべき点であり、他の候補者との差別化に繋がる部分です。

また、ヨーロッパ、中でもドイツでは、企業で仕事をしている方の大半は母国語と英語を流暢に話します。ですので、英語と母国語(我々の場合には日本語)以外にも、もう1つの言語を、ある程度までブラッシュアップしておきましょう。

英文レジュメに趣味(Hobbies)は書くべきか

趣味は書かなくても良いです。

英文レジュメを読んでもらって知ってもらう必要があることは、自分がどういう形で応募先の会社に貢献できるのか、具体的には売り上げを幾ら伸ばせるのか、コスト削減にどれだけ貢献できるのか、ビジネスをどういう形で加速させる事ができるのか、です。

だから、英文レジュメに書くべき内容は、それらの点にフォーカスすべきです。

英文レジュメは、結局何枚が良いのか

A4, 1枚で良いです。

A4, 1枚の上で、どの項目がどういう配置で構成されているのか、レジュメ全体にストーリーがあるのか、使われている単語、文章は、その人自身から生み出されているものか、内容に真実味はあるか、そういった事を採用担当者は瞬時に感じ取り、候補者の人となりを掴む事ができます。

A4, 1枚で十分です。

英文レジュメができたら、レビューをお願いすべきか

英語が母国語でなければ、英語を母国語とする方にレビューをお願いしましょう。

できれば、英文レジュメを添削した経験のある方に見てもらった方が良いです。

僕は、以下のサイトで英国の方を見つけ、添削をお願いできましたが、英文レジュメ添削の経験豊富な方であれば、どこのプラットフォームでも問題ないと思います。

PhoneBoxLanguage

一旦、自分で英文レジュメを書き上げて、2度、3度とセルフレビューをして、よし完璧だ、と思ったとしても、Nativeの方には不自然な単語の使い方、言い回しが必ずあります。そこを見つけてもらってレジュメをよりプロフェッショナルな形にするためにも、添削は必ずお願いしましょう。

まとめ

いかがでしたか。

海外で仕事を見つけるには、様々な事を準備する必要があります。その中でも英文レジュメはとても重要な書類ですので、先ずは、英文レジュメを確かなものに仕上げる事で、スムーズに次のステップに繋げる事ができると思います。

実際に英文レジュメを書き始めてみると、どういう単語を使うべきなのか、企業は送られてきた英文レジュメの何をみているのか、上では述べなかった箇所まで気を配る必要があります。

僕は英文レジュメを仕上げる段階で、以下の本を活用しました。参考までにシェアいたします。

最後に

ドイツで就職活動をされている方には、以下の記事も参考になると思います。

note ドイツで就職するために必要なプロセス

ドイツ現地採用はおすすめです。

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