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2020年7月07日

【漫画紹介】君たちはどう生きるか。(社会人向け)

life

こんにちは、筋肉めがねです。

ベストセラーになった書籍は何かしら学びがあるものですね。

さて、社会人生活も数年経ち、だんだんと仕事に慣れてくると、こういう事を考えたりはしませんか。

この仕事は、俺が心の底から本当にやりたい仕事なのか。
毎月、給料日を楽しみにしている単なる労働者になってる気がする。
企業に務めるだけでは、自分で道を切り開く力がつかないんじゃないか。
仕事で成果を出しても、それが社会の誰かを幸せにしているんだろうか。

分かります。

「僕は周りの人間とは違うんだ。」
「必ず何者かに成り上がってやる。」
 そんな気持ちになる事もありますよね。

そういうメラメラとした内なる闘志を持つ、若きサラリーマンの皆さまにお薦めの漫画があります。

2018年にベストセラーになりました漫画「君たちはどう生きるか」です。

原作は、1937年に出版された小説「君たちはどう生きるか」です。

ちなみに、あの宮崎駿監督は、この小説を題材に長編アニメ映画「君たちはどう生きるか How Do You Live?」を製作中ですね。

そちらの映画も楽しみです。

苦しむのは、君が正しい道に進もうとしているから

コペル君、いま君は、大きな苦しみを感じている
なぜそれほど苦しまなければならないのか
それはねコペル君
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ

この言葉は、この漫画の主人公である潤一(あだ名:コペル君)が叔父さんからもらった「ノート」に書かれている言葉です。

この言葉に出会えるだけでも、この漫画を読む価値はあります。

会社に入ると、理不尽な事、自分の信念とは違う事に遭遇し、その度に、やる気を削がれると思います。

だけどね、それは実はチャンスなんですよね。

自分の価値観をより一層研ぎ澄まし、自分にとって何が正しくて何が正しくないのか、自分のフィルターを形作るチャンスなんですよ。

苦しむだけ苦しんだら良いんです。悩むだけ悩んだら良い。

それは、「正しい道」に向かおうとするために必要な事だから。

この言葉の「コペル君」を自分の名前に変えて、もう一度読んでみてはいかがでしょうか。

思いがけない自分の悩み、それを解決する道筋が見えるのではないでしょうか。

筋肉めがね君、いま君は、大きな苦しみを感じている
なぜそれほど苦しまなければならないのか
それはね筋肉めがね君
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ

なるほど、ブロガーとしての悩み「アクセスを伸ばすにはどうすれば良いのか。」という最大のテーマを考えさせてくれるきっかけになりました。

それは、兎にも角にも読者のためになる記事を書く。

その1点のみですね。

本書の概要

この漫画は、主人公である15歳の少年「潤一(コペル君)」が、学校での出来事を通して、さまざまな感情を体験し、悩み、苦しみます。

その中で、新しい価値観、社会の構造などを学んでいく過程が書かれています。

コペル君の学びを助け、そして適宜指針を与えてくれる人物として「叔父さん」が登場します。

各章の最後に叔父さんからコペル君のために書かれた「ノート」が掲載されており、読者はそのノートを読みながら、コペル君と共に、「どう生きるのか」、という壮大なテーマについて考える旅に出るのです。

漫画の後に、テキストだけの「ノート」、という形で各章が構成されており、読者自身が考える事をサポートしてくれる本として作られているんですよね。

この漫画の原作は、先にも書きましたが、1937年発売の小説「君たちはどう生きるか」です。もともとは児童向けの教養小説として出版されました。

今から83年も前に出版されており、当時日本が目指していた方向は今とはかけ離れていました。

それでも、この本に書かれてある内容は、現代でも全く色あせる事なく、むしろ人間が生きているうちは常にある不安や悩みを題材にしているので、出版から83年経っても読み継がれているのだと思います。

著者はどんな方

原作の小説を書いたのは「吉野源三郎」さん。

児童文学者、評論家、編集者であった彼は、東京帝国大学文学部哲学科を卒業されてます。

漫画を描かれた方は「羽賀翔一」さん。

同年代の漫画家の方ですね。ぜひ応援していきましょう。

羽賀翔一さんのホームページ

社会人が学べる良書

もともと児童書として出版された小説が原作の漫画ですが、むしろ社会人が学べる事の方が多いのではと思います。

why?を繰り返すと真実に行き着く

本書では、ニュートンが重力を発見した過程について、「叔父さん」の言葉が以下のように書かれています。

ニュートンはりんごが落ちるのを見てピンときた
でも肝心なのはそこからなんだ
彼は想像の中で気をどんどん高くしていった
10メートルでも100メートルでもりんごは落ちるのか
当然落ちるはずだね
そうやって月の高さまでいったときにはたと立ち止まった
月は地球に落ちてこない

どうしてそうなるのか、その原因を突き詰めると新しい考えや発見に行き着く。

その事を教えてくれる興味深いエピソードですよね。

仕事をしていると、論理的に物事を考えろ、ファクトベースで資料を作れ、と言われることもあるでしょう。なぜこうなるのか、問題の原因は本当にそこなのか。

ロジックを積み上げて行くときには、ニュートンの話を思い出しても良いかもしれません。

偉大な人間は誇りを持っている人間である

ニュートン以外にも本書に登場する偉人がいます。

1人はナポレオン。

捕虜となった晩年のナポレオンについて、叔父さんからコペル君に書かれた「ノート」にはこんな一節があります。

ナポレオンは、みじめな意気沮喪した姿をさらしはしなかったのだ。
とらわれの身となっても王者の誇りを失わず、自分の招いた運命を、男らしく引き受けてしっかりと立っていたのだ。
そして、その気迫が、数万の人々の心を打って、自然と頭を下げさせたのだ。
何という強い人格だろう。

どうでしょうか。

会社には理念というものがあります。大きな会社では必ず社会貢献に関する事が書かれているでしょう。耳馴染みの良い言葉が列挙されているでしょう。

とは言え現場で仕事をしていると、どうしても同僚や上司の嫌な部分や狡猾な部分に触れることがあります。

中には自分の信念に背くような出来事があるかもしれない。そういう時には、ナポレオンの最後を思い出して。

気高く、これまで自分が積み上げてきた仕事、実績は誇れるものである、と。誰にも自分の誇りは汚させない、と。そういう気概で仕事を進めましょう。

大丈夫、本気になれば周りは納得します。

自分本位の考え方からの脱却

最後にもう1人、本書に登場する人物はコペルニクス。

そうです。主人公である潤一のあだ名は「コペル君」、コペルニクスをもじっているんですね。どうして叔父さんは順一に「コペル君」というあだ名をつけたのか。

それは、順一に、自分本位の考え方からの脱却を促したかったから。

自分本位の考え方を天動説とすれば、自分は中心ではないと気づく事が地動説、コペルニクスの偉業を引用して、順一に大事な事を伝えたかったんですね。

どうしても気の合わない同僚がいる。毎度、議論がヒートアップして感情的になってしまう。

そんな時は、一度相手の立場に立って状況を観察してみると良いかもしれないですね。譲歩する、という意味ではなく、状況を俯瞰するんです。

ナポレオンの気高さを失う事なく、それでいて、コペルニクスの客観的な物の見方も仕事に取り入れていきましょう。

更に人間として成長するにはどうすれば良いのか

偉人から学ぶことは沢山ありました。

真実を追求する姿勢、誇りを持つ事の大事さ、客観性の必要性を学んできました。

では、ここから更に人間として成長するにはどうすれば良いのか。

本書では、叔父さんからコペル君への「ノート」にこんな一節があります。

自分が消費するものよりも、もっと多くのものを生産して世に送り出している人と、何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か、どっちが大切な人間か。

生み出してくれる人がなかったら、それを味わったり、楽しんだりして消費することはできやしない、生み出す働きこそ、人間を人間らしくしてくれるのだ。

生み出す働きこそ、人間を人間らしくしてくれる。どんな形でも良いんです。社会に還元できるものを作りましょう。生み出しましょう。

会社の仕事だけでは実現できない、という事であれば、行動しましょう。コペル君に負けじと世の中に価値を提供していくんです。

まとめ

いかがでしたか。

明日からの仕事には、これまでとは少し違った視点で取り組めるような気がしますよね。

実は、この「漫画紹介」は24歳の僕自身に向けて書いたものです。

あの時悩んで、苦しんだ僕に向けて、そして似たような状況にいる全ての社会人に向けて、漫画「君たちは生きるのか」を紹介しました。

最後に:僕の父親は粋な人

実はこの漫画は父親からもらったのですが、表紙をめくると新聞の切り抜きがはさんでありました。

その切り抜きには、僕のお祖父さんの葬儀の日取りが。。。

商売人として一旗あげたお祖父さん。
彼の生き方を考えるきっかけをくれた父には感謝ですね。

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